あなたの自己PRはなぜ面接官の心に響かないのか?

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    「あなたの強みは何ですか?」という質問に対して学生は必死に自分をアピールしますが、多くの場合は学生が伝えたいことの半分も面接官に伝わっていません。

    その背景には、「面接官と学生の認識の違い」があります。

    学生が必死にアピールしている自己PRが面接官に伝わらないのは、「面接官が知りたいこと」と「学生が伝えたいこと」がずれていたり、「面接官が考える優秀な人」と「学生が考える優秀な人」がずれていることが原因です。

    就活に苦戦する学生がやりがちな自己PRの失敗パターンを、具体例を交えながら紹介します。

    失敗例1:成果や肩書きばかりをアピールしている

    • バイト先の営業で新規顧客を××件も獲得しました!
    • テニスサークルで代表をやっていました!
    • サッカーサークルの大会で関東ベスト8に入りました!

     

    このような「成果や肩書き」だけをアピールする学生がいますが、残念ながら面接官が知りたいこととずれてしまっています。

    自己PRでアルバイトやサークルの成果の話ばかりしてしまうと、ただの自慢話と思われてしまう可能性もあります。
     

    頑張った成果ももちろん大切なのですが、それ以上に大切なのはそこに至るまでのプロセスです。

    面接官は学生が頑張った経験を聞くことで、学生の思考・行動パターンをチェックし、それが会社に入ってからも再現可能な強みなのかどうかを評価しています。
     

    • なぜその活動を頑張ろうと思ったのか(目的意識)
    • 目標を達成するために何を考えたのか(思考プロセス)
    • 目標を達成するために何をしたのか(行動パターン)
    • その結果、どのような成果が得られたのか(成果)

     

    自己PRでは、上記のような思考・行動のプロセスを重視してアピールしましょう。

    最後の「成果」だけを必死にアピールしても、そこに至るまでの過程が曖昧だとあなたの自己PRに説得力は生まれません。

     

    失敗例2:自分の強みの根拠となるエピソードが平凡

    自己PRは必ず「アピールする強み」と「その強みが活きた経験」を一緒にアピールします。

    根拠となるエピソードがない自己PRに説得力は生まれません。

    しかし、ちゃんとエピソードを語っているつもりでも、そのエピソードの内容がそもそも大したものではない学生も多いです。
     

    例えばこちらの自己PRを読んでみてください。

    私には最善の方法を考え、実行できる力があります。

    私は大学のバレーボール部に所属していますが、その部活では指導者も同級生もおらず、新チームになったときには経験者が2人しかいませんでした。

    そこでまずは学年を越えて何でも言い合えるチームにしようと思い、練習の時に毎回ミーティングを行った他、スポーツ大会やキャンプなどみんなが協力し合いながら楽しめることを企画しました。その結果、後輩からでも練習内容に対する提案が出てくるなど、メンバー間での意見交換が活発になり、練習の効率が以前と比べると格段に上がりました。

    私はこの経験から、どんな逆境であっても前向きに考えて行動することが、最終的には良い成果に結びつくことを学びました。

    この自己PRでは「最善の方法を考え、実行できる力」というたいそうな強みをアピールしていますが、実際にこの学生が行ったのは「練習時のミーティング」と「スポーツ大会などの企画」だけです。

    その行動の結果得られた成果も、「練習の効率が格段に上がった」という抽象的ですごさが伝わらないものです。

    これではエピソードが平凡すぎるので、「最善の方法を考え、実行できる力」という強みの根拠としては弱すぎます。
     

    差別化された強みをアピールするためには、誰にでもできる平凡な経験では説得力は生まれません。

    頑張った経験そのものも差別化されたものを選ぶ必要があります。

     

    失敗例3:志望企業が求めていない強みばかりアピールする

    企業によって面接で重視する項目は異なります。

    なので、必死に自分の強みをアピールしているつもりでも、それが企業が求めるものとずれていたら内定をもらうことはできません。

    「自分の強みや経験の中から一番すごいと思ってもらえそうなものを選ぼう」と考える就活生がこの間違いを犯しやすいです。
     

    一方で何社からも内定を勝ち取るカリスマ内定者は、闇雲に自己PRを考えることはしません。

    彼らはまず「志望企業が求めている人材」を知ってから、それに合わせて自己PRの内容を考えます。

     

    失敗例4:自己PRの内容が腑に落ちない

    自己PRで語るエピソードの内容や、そこからつながるあなたの強みについて面接官が納得できないと、内定をもらうことはできません。

    つまり、自己PRの内容は論理的につじつまが合ったものである必要があり、途中に論理の飛躍があると一気に説得力を失います。
     

    例えば、面接官と就活生の間に以下のようなやり取りがあったとします。

    学生「バイト先の集客を増やすために、私はAが必要であると考えました」

    面接官「なんでBではなくAをやろうと思ったんですか?」

    学生「それは、私はAの方が効果があると思ったからです」

    面接官「・・・」

    これは少し極端な例ではありますが、似たような受け答えをしている学生は意外にも多いです。

    このように面接官が納得できない回答をしてしまうと、自己PR全体の信頼度が下がってしまいます。
     

    こうなることを防ぐためには、自己分析の段階で「なぜそのようなことをしたのか?」という質問を繰り返し自分にぶつける必要があります。

    • 私はなぜそれを頑張ろうと思ったのか?
    • なぜ課題解決のためにその手段を選んだのか?
    • なぜそのような行動をとろうと思ったのか?

     

    このように「なぜそうしたのか?」と深く考えることで、あなたの思考や行動に根拠を持たせてください。

    社会人相手の自己PRでは「なんとなく」という答えは通用しません。

    あなたがどれだけすごい成果を生み出したとしても、その行動の裏にしっかりとした根拠がなければ、その成果には再現性がないとみなされてしまいます。

     

    失敗例5:エピソードの内容や強みが抽象的

    アピールの内容が抽象的すぎて、何が言いたいのかあまり伝わってこない就活生は非常に多いです。

    自己PRではあなたの強み、考えたこと、とった行動についてできるだけ具体的に書くことを意識してください。

    あなたが頑張っている姿を面接官がイメージできるぐらい、できるだけ具体的に自己PRを話しましょう。
     

    例えば以下の自己PRを読んでみてください。

    私が学生時代に最も頑張ったのは「SNSを使った広告活動」です。

    あらゆる市場で企業間の競争が激化している中、私はプロモーション活動の重要性が今後高まると考えて、ゼミの研究で広告活動に挑戦しました。

    活動当初はウェブや書籍の知識をもとに企画書を作成し、お店に営業しましたが相手にしてもらえませんでした。その原因として「広告に対する知識不足」、「信頼関係の薄さ」があると私は考えました。

    そこで私は、広告代理店で実際に働く方から話を伺うことで、プロモーションの知識を身につけることに専念しました。また、お店との信頼関係を築くために、お店に通って積極的にコミュニケーションを取ることを心がけました。

    広告代理店の方から学んだノウハウをもとに「お店に合わせた企画書」を作成し、信頼関係を築いたお店に提案を行うことで、営業は成功して某カフェと広告活動を行うことができました。

    このエントリーシートでは以下のような肝心な部分がぼかされて書かれています。

    • どんな知識が不足していたのか
    • 広告代理店の社員から何を学んだのか
    • どのようにお店と信頼関係を構築したのか
    • お店に合わせた企画書とはどんなものか

     

    内容が曖昧なので強みや行動を具体的にイメージすることができず、この学生がどんな人なのかよく分かりません。

    このように、アピール内容やエピソードが具体的でないと、面接官の心に響く自己PRにはなりません。

     

    面接官の心に響かない自己PRのまとめ

    面接官の心に響く自己PRがなかなか作れないという方は、以下の5つの失敗例が自分に当てはまっていないか考えてみてください。

    • 失敗例1:成果や肩書きばかりをアピールしている
    • 失敗例2:自分の強みの根拠となるエピソードが平凡
    • 失敗例3:志望企業が求めていない強みばかりアピールする
    • 失敗例4:自己PRの内容が腑に落ちない
    • 失敗例5:エピソードの内容や強みが抽象的

    この5つと真逆のことををやれば、面接官もあなたの自己PRに興味を持ってくれるはずです。

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