あなたは大丈夫?人事をうんざりさせる自己PRのエピソードを徹底解説

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    こんにちは、上原です。

    毎年たくさんのエントリーシートを添削していますが、似たようなエピソードをアピールしてくる学生が本当に多いです。

    全く違う人が書いたエントリーシートでも「あれ、これどこかで見たことあるぞ」と感じることが多々あります。

    そこで、実際のエントリーシート事例を交えながら「人事をうんざりさせるエピソードの典型例」を紹介します。

    自分がこれから紹介する「うんざり事例」に当てはまっていないか注意しながら読んでみてください。

    うんざりする自己PRその1.
    「アルバイト先の飲食店の売上高を増やしました!」

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    「アルバイト先の売上高を増やしました!」というアピールをする学生は毎年多くいますが、その多くが「本当にあなたのおかげで売上高が増えたの?」と思えるような内容です。

    「売上アップのためにこんなことをしました!」とアピールしてる内容が、アルバイトの仕事としてごく当たり前のものだったり、売上アップにはつながらなそうな小さなことだったりする場合がほとんどです。

    そもそも売上高や利益といった問題はアルバイトが考えるべきものではなく、飲食店の経営者や社員が考えるべき問題です。

    アルバイトが飲食店の売上貢献のためにできることは限られているので、よほどしっかりとした内容でないと「この学生は本当に売上に貢献したんだな」と面接官を納得させることはできません。
     

    売上アップをアピールの軸にする場合、以下の2つの条件を満たす必要があります。

    • 自分が飲食店の経営や他の従業員にまで影響を及ぼせる立場であること
    • 売上アップにつながったと面接官が信じるに足る十分な努力や工夫があること

     

    この2つの条件を満たして初めて、「私はアルバイトとして店舗の売上アップに貢献しました!」とアピールできるようになるんです。

     

    うんざりエピソードを書いているエントリーシート事例

    実際に人事をうんざりさせたエントリーシートの事例を見てみましょう。

    学生時代力を入れて取り組んだこと、またその成果

    アルバイト先のパン屋でバイトリーダーを任され、前年から売上を伸ばし商業施設内での飲食店売上1位を獲得しました。

    私は幼少期から目に見える結果を求めて行動していました。なので、バイトリーダーに就任した時に「売上を前年度より伸ばす」という目標を店舗全体で掲げました。

    目標達成のためには「お客様を知る」ということが最も重要と考え2つの取組みをしました。1つは新人の育成です。新人に細かく教えるのではなくお客さんの前になるべく立たせ実戦から多くを学ばせました。2つは、全体への意識です。他の人よりも多く店内を見渡すようにし、お客様に声をかけられる前に声をかけるように行動しました。課題は他にもありましたがこれを優先と考え取組みました。

    結果、新人には自信、他従業員はお客様への声かけ数も上がり、前年から売上が伸び、また売上1位を獲得しました。この経験からお客様を意識して行動する大事さを学べました。

    バイトリーダーとしての立場から他の従業員には影響を及ぼせる立場にはあったようですが、経営や集客に対して何か行ったエピソードではないので、「売上アップ」とアピールするには頑張った内容がインパクトに欠けます。

    ここに書かれているエピソードだけでは、「本当にそれだけで売上高が増えたのか?あなたの努力ではなく経営者の努力のおかげじゃないのか?」という印象を持ってしまいます。

    売上アップをアピールの軸にするのであればエピソードを変える必要がありますし、エピソードはこのままなのであればアピールの軸を売上アップから変える必要があると思います。

     

    うんざりする自己PRその2.
    「留学先で言語の壁を乗り越えました!」

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    毎年たくさんの学生が留学して英語を頑張った話を自己PRで使っています。

    • 留学先で積極的に外人に話しかけました!
    • 言葉が通じない環境をボディランゲージや笑顔で乗り切りました!
    • 日本人が少ない留学先を選びました!
    • 留学中は日本語をまったく使わずに英語に集中しました!

     

    もしあなたが上記のようなアピールをしていたら要注意です。

    語学留学は素晴らしい経験だと思いますが、「言語の壁を超えた」とか「英語を頑張りました」というエピソードをアピールする学生はものすごく多いので、自己PRとしての価値はあまりありません。
     

    また、英語を勉強するために行った語学留学で「積極的に外人に話しかける」というのは当たり前にやるべきことです。

    「日本人同士でつるんであまり英語が上達しなかった」なんて話は言語道断です。

    つまり上記でアピールしてる内容は、語学留学では必ずやらなくてはいけない必要最低限なものばかりなんです。

    そんな当たり前なことを「私はこんなに努力したんです」とアピールしても、面接官は「語学留学に行ったんならそれぐらい当たり前でしょ」と思うだけです。
     

    留学の話で自己PRを作るためには、単に英語を頑張りましたというだけでは物足りないので、「留学の目的意識」と「留学先での経験」で他の学生と差別化する必要があります。

    以下の質問に答えながら留学の目的と留学先での経験についてまとめてみましょう。

    • 留学の目的
      なぜ留学に行こうと思ったのか?
      英語以外に学ぼうと思ったものはないか?
      留学は自分の将来の夢とどのようにつながっているのか?
    • 留学先での経験
      英語の勉強以外の特別な経験はしなかったか?
      留学の目的を達成するための努力はしたか?
      留学先での経験から何を学んだのか?

     

    留学に行った目的が自分の将来ビジョンとつながっていると、留学のエピソードを話す自己PRと志望動機に一貫性が生まれて、アピールの説得力が増します。

    「私には○○という夢がある→その夢を実現するため、~~を学びに留学をした→留学先では✕✕な経験をして○○を学んだ」という話の流れができると、面接官はあなたの一連の行動に強い信念を感じることができます。

    その強い信念が会社の事業内容と合っていると、あなたは企業がぜひとも内定を出したい学生になることができます。

     

    うんざりエピソードを書いているエントリーシート事例

    実際に人事をうんざりさせたエントリーシートの事例を見てみましょう。

    自己PR

    私は自ら高い目標を掲げ、その目標達成に向けて行動することができます。

    大学在学中に自分の中で一つの武器になるものを持ちたいと考え、語学スキルが真っ先に思い浮かびました。なので「就職までに留学に挑戦することを決心し、TOEIC750点以上を取る」という目標を掲げました。

    その目標を達成するため、
    1.語学学校で積極的に話しかけ様々な国の人達と交流をする。
    2.留学中は「日本人同士でも決して日本語を使わないルール 」を自らに課す。
    3.校内のビジネスクラスに進学しビジネス英語を学ぶ。
    この3つを実践しました。

    この努力の結果、語学学校を卒業する頃にはTOEIC815点を取得することができました。この向上心を常に忘れず、努力を怠らない人間でありたいです。

    留学先での経験として「外人に積極的に話しかけたこと」や「日本語を使わなかったこと」などを挙げていますが、英語のスキルを磨くためにはどれも必ずやらなくてはいけないことです。

    これでは「語学留学に行ってきました」としか言っていないのとあまり変わりがありません。

    語学留学に行った人のほとんどはこれぐらいのエピソードならば話せてしまうので、自己PRで差別化ができていません。

    他の学生との差別化ができていないということは、企業がこの学生と採用する理由も特にないということになってしまいます。

    留学経験をネタにした自己PRで一流企業から内定を取るためには、「英語を頑張った」以外の特別な経験や目的意識をアピールする必要があるでしょう。

     

    うんざりする自己PRその3.
    「塾講師のアルバイトで生徒の成績を上げました!」

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    塾講師の経験をアピールする自己PRでよくあるのが「教え方を工夫して生徒の成績が上がりました」というエピソードです。

    しかしこれも多くの場合、「塾講師として当たり前にやるべきこと」を頑張ったこととしてアピールしています。

    誰もがやっている当たり前なことを頑張ったこととしてアピールすると、それは逆に「私は当たり前なことですら頑張らないとできない人間です」と告白してるのと同じことになってしまいます。

    塾講師のアルバイトでも自分ならではの工夫や努力が必要になります。
     

    また、塾講師のエピソードでもう一つありがちな失敗は、抽象的で曖昧な表現を使ってしまうことです。

    例えば、
    「私は生徒の理解向上のために分かりやすい説明を心がけました!」
    という表現です。

    これでは「分かりやすい説明」をするために具体的に何をしたのか分からないので、この表現では何も言っていないのと同じです。

    塾講師の経験を自己PRで話すときは自分ならではの工夫や努力が必要ですが、面接官があなたが頑張っている姿をイメージできるぐらい、できるだけ具体的に書きましょう。

     

    うんざりエピソードを書いているエントリーシート事例

    実際に人事をうんざりさせたエントリーシートの事例を見てみましょう。

    学生時代に頑張ったこと

    私は、塾講師のアルバイトで生徒たちの学習面のサポートをしました。

    私は、塾の講師として約 3 年間働きましたが、学習面では主に授業の仕方を工夫しました。当初は、教え方が上手ければ生徒の成績は伸びるだろうと安易に考えていたので、正確に分かりやすく伝える方法を考え、図やジェスチャーを使いながら伝えることを心がけていました。しかし、どれだけ分かりやすく説明しても、生徒たちの頭はスポンジのようにすぐ吸収し、数日のうちにすぐ抜けてしまうのです。だから私は、生徒たちの記憶を長期的なものにするために、前回の範囲や不安な箇所の復習を何度も繰り返すことで、生徒たちの理解の範囲を増やしていくことを心がけました。

    これらの試みによって、生徒たちの成績が上がっていき、保護者からの信頼も獲得することができました。

    図やジェスチャーを使いながら説明をするというのは誰にでもできることですので、アピールにはなりません。

    また、生徒の記憶を定着するために前回の範囲や不安な箇所の復習を何回もやったと書かれていますが、これも塾講師のしごととしてはごく当たり前のことです。

    自分なりの工夫や努力にはなっていないので、このエピソードでは他の学生との差別化はできていません。

    「生徒の成績を上げた」系のエピソードならば、「試行錯誤の末に自分オリジナルの学習カリキュラムを作り出して難関学校に合格させた」ぐらいの話をしないと、自己PRとしての価値は出ないです。

     

    うんざりする自己PRその4.
    「サークル代表としてメンバーをまとめました!」

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    サークル活動やゼミでのエピソードを自己PRに使う学生もたくさんいますが、多くの場合は「ただの馴れ合い」程度の話で終わっています。

    • メンバーのスケジュール調整をしました!
    • サークルの大会運営を頑張りました!
    • サークルの参加率を上げました!
    • メンバーの親睦を深めてコミュニケーションを円滑にしました!

     

    上記のような自己PRは「大学生の馴れ合い話」として毎年たくさんの学生がアピールしているので、面接官は「また似たような話か」とうんざりしてしまいます。

    サークルのイベントを楽しく運営したとか、ゼミのグループ研究を頑張ったとか、そういう「皆で仲良く頑張りました」的なことは誰でも経験したことがあるので自分を差別化することもできません。

    ビジネスの世界で活躍する社会人の立場からすると、仲良く頑張った系のエピソードはただの学生のお遊びにしか見えないので、高い評価を得るのが難しくなります。
     

    サークルやゼミでの活動で馴れ合いだと思われないためには、以下のような経験をアピールしましょう。

    • チームあるいは個人として何かしらの付加価値を出した経験
      (特に社会に対する付加価値を生んでいると高評価)
    • 自分なりの努力や工夫によって他の就活生とは差別化された経験
    • 自分の信念や人間性が表れているエピソード

     

    他の就活生と同じことをアピールしても内定はもらえないので、努力の成果や内容、人間性で自分を差別化することを心がけてください。

     

    うんざりエピソードを書いているエントリーシート事例

    実際に人事をうんざりさせたエントリーシートの事例を見てみましょう。

    学生時代に力を入れて取り組んだことのうち、最も力を入れた取組について、理由・活動期間・役割などイメージができるように具体的に教えてください。

    テニスサークルの主将として約40人の仲間の技術指導に2年間専念し、団体戦の成績を向上させました。

    入会当初、私は個々の実力が向上しない環境だと感じました。そこで、仲間を指導し課題を克服させることで、層の厚いサークルに変えようと考えました。しかし、指導経験のない私は、「詳細な課題分析・豊富なアドバイス・適切な伝え方」等が出来ていないと気付きました。

    そこで、
    ①テニスコーチのアルバイトを始め、指導のノウハウを学ぶ
    ②自分で得た経験や情報を、相手に適したアドバイスに変換する
    ③「共に上手くなろう」という姿勢で誠実な対応を心掛ける、
    ということに取り組みました。

    その結果、仲間の技術やチームの成績の向上に成功しました。この活動を通して、「情報や経験を積極的に獲得し、状況に応じたアウトプットに変換する」・「相手と目線を合わせ、誠実に接する」ことが、課題の分析や解決策の提示において重要だということを学びました。

    これは典型的な「馴れ合い系」のエピソードになっています。

    エピソードの内容を簡単にまとめると「テニスコーチのアルバイトで学んだことをサークルの技術指導に生かしました」と書いてありますが、この経験の中には自分なりの工夫や人間性が表れていません。

    結果的に「どこかで見たことある自己PR」になってしまっているので、面接官からの高評価は得られないでしょう。

    単に「ノウハウを学んでアドバイスをしました」と書くだけでは、あなたがどんな指導をしていたのかがよく分かりません。

    サークルの技術レベルアップを軸にアピールを作るのであれば、自分なりに意識した点や工夫した点を交えて自分の指導方法を具体的に書きましょう。

     

    人事がうんざりする自己PRエピソードのまとめ

    ここまで、人事をうんざりさせてしまう自己PRにありがちなエピソードを紹介してきました。

    アルバイト、留学、サークルといくつか事例を交えて紹介してきましたが、人事をうんざりさせるエピソードには以下のような共通点があります。

    • アピールする自分の強みと裏付けとなるエピソードにギャップがある
      →強みを証明するための根拠として弱く、自己PRの内容を信じてもらえない
    • 「誰でもできること」を「努力したこと」としてアピールしている
      →「当たり前なことすら頑張らないとできない」と告白しているようなもの
    • 「皆で仲良く頑張りました」系の馴れ合いエピソードをアピールしている
      →誰でも経験したことあるので自分を差別化できない
    • エピソードの内容が具体的ではない
      →学生が頑張っている姿をイメージできないのでどんな人か伝わらない

     

    人事は似たようなエピソードを聞かされることにうんざりしているので、自己PRではユニークな工夫や努力、優れた成果がないと高い評価を得ることはできません。

    難関企業から内定を獲得するためには「自分を差別化する」という意識が必ず必要になります。

    自分が書いた自己PRがうんざりエピソードになっていないか、もう一度添削をしてみましょう。

    面接ウケが悪い自己PRについてはこちらの記事も参考にしてください。

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