電通の企業研究ノート(就活生向け)

    今回は要望の多かった電通の企業研究をしました。

    電通は日本の広告業界の最大手です。
    給与水準も高く、就活でも人気の企業です。

    今回は広告業界2位、3位の博報堂とアサツーディ・ケイ(ADK)とも比較しながら、電通の企業研究をしてみました。

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    電通の企業研究を以下のスライドにまとめました。


    「電通の企業研究(就活生向け)」へのリンク

     
    途中で電通の財務分析も出てきていますが、企業研究における財務分析についてはこちらの記事をご覧下さい。
    就活生が企業研究で見るべき5つの財務指標

    スライドが見れない方のために、以下にスライドの内容を抜粋してまとめました。

     

    電通の概要

    ・1901年設立、汐留シオサイト内に本社あり
    ・テレビCMを強みに国内シェア約25%でトップ
    ・電通の国内地位は不動、国内広告トップ3は長年変わらない
    ・2012年7月にはイギリス大手の広告会社のイージスを約4,000億円で買収(イージスは世界8位の広告会社)
    ・過酷な労働環境と高い給料で有名
    ・TV等のメディアの広告枠をクライアントに販売し、手数料を稼ぐのが基本的なビジネスモデル
    ・広告媒体別売上高ではテレビの割合が高く、博報堂と比較すると市場が伸びているインターネットの割合が少ない

     

    広告業界のビジネスモデル

    ・広告を出稿する広告主とメディアの仲介業務
    ・メディアが広告主から受け取った広告料金の一部が取引手数料として広告代理店の収入となる
    ・広告主からの報酬(企画料・制作料)も大きな収益源

     

    日本の広告業界の動向


    (クリックすると拡大します)

    ・リーマンショック前と比較すると日本の広告費は1.3兆円減少
    ・特にテレビや新聞等の伝統的な広告費の現象が著しい
    ・インターネット広告は6,000億円から8,000億円に増加
    ・インターネット広告は新聞を抜き、現在はTVに次いで2位
    ・2011年は震災による広告自粛ムードの影響があった
    ・2011年後半は2010年後半を上回る水準の広告費が使われた
    ・国内の広告市場は頭打ち感有り→広告各社は成長しているインターネット広告や海外市場に目を向けている
    ・ネットとマスメディア広告を組み合わせて展開をするクロスメディア広告も話題となっている

     

    国内大手3社の媒体別売上高構成

    ・成長しているインターネット広告の割合は博報堂が最も高い
    ・電通はテレビ局との関係性が強く、テレビ広告が強み
    ・大手3社のインターネット広告割合は業界全体の平均より低い
    ・マスメディア広告は大手でほぼ寡占状態

     

    世界の広告会社ランキング

    ・日本の広告市場は世界市場の10.5%を占めており、規模は米国に次いで世界2位
    ・電通の12/3期の海外売上高比率は14%→国内がメイン
    ・電通の12/3期の海外事業営業利益は52億円
     →14/3期は100億円を目指す

     

    電通の強みと弱み

    電通の強み
    ・国内での圧倒的な存在感→メディアとの強いネットワーク
    ・国内ではスケールメリットを生かした事業展開が可能
    ・バランスのとれた顧客ポートフォリオ
     →グローバルクライアントも日本のパートナーとして電通を指名
    ・マスメディアに留まらない多数の広告媒体との強いつながり
    ・クライアントの川上から川下までをサポートした総合ソリューションの提供
    ・アイデアを生み出す力がある多くの社員、新規アイデアを歓迎する企業風土
     →広告会社にとって一番の強みは社員の発想力、人と人とのつながり
     →つまり、「人」が会社にとっての一番の資産となる
     →電通の業界ネットワークと社員の発想力が業界トップの基礎となる
     →電通の社員のタフな特性から「電通マン」という単語が生まれる

    電通の弱み
    ・インターネット広告の台頭
     →「広告代理店不要論」が再び出てきている
     →個人メディアの影響力の拡大
     →これまで絶対的な影響力を持っていたマスメディアの弱体化
     →インターネット広告は参入障壁が非常に低い→多数のライバル
    ・日本では圧倒的な強さを誇る電通も、海外ではまだ無名
     →イージス買収によるシナジー効果は不明
    ・大規模な会社のため、ビジネスの即応性に欠ける
    ・広告業界は景気に左右されやすいため、不景気が続くと広告費が更に削減されるリスクがある
    ・国内の広告市場規模はリーマンショック以降縮小傾向
     →GDPに対する広告費の割合も05年の1.35%から11年には1.22%に下落

     

    電通の企業研究のまとめ

    今、広告業界は大きく変化している
    ・国内の広告市場の縮小
    ・既存メディアの弱体化とインターネット広告の台頭
    ・広告代理店の不要論が再燃

    広告代理店にとっての一番の資産は「人」
    ・企業のマーケティングを手助けする社員の「発想力」
    ・マスメディアとのつながり、クライアント企業とのつながり

    今後の課題と成長機会
    ・中国等アジア諸国でのシェア拡大の可能性
    ・インターネット広告でのビジネスモデルの確立
    ・買収したイージスとのシナジー効果の追求

     

    電通を更に詳しく知りたい人向けの参考書

    広告業界就職ノススメ。
    出版社:創出版
    吉開 章 (著)
    コメント:広告業界を志望しているほとんどの学生が読む本。読んでいて面白い。

    よくわかる広告業界 (最新 業界の常識)
    出版社:日本実業出版社
    伊東 裕貴(著)
    コメント:こちらも広告志望者には人気の本。広告業界の基礎知識はこれで十分。

    大手広告代理店のすごい舞台裏
    出版社:アスペクト
    本間 龍(著)
    コメント:博報堂に勤めていた著者が広告マンの仕事ぶり書いた一冊。

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